吉本興業がギャラ配分開示へ 芸能界への影響は

ギャラ 吉本興業 闇営業

吉本興業で、ギャラ配分開示可能性が出てきており、芸能界にも影響がありそうです。

闇営業を発端に、混乱が続く吉本興業にとって、今回の対応が世間への良いアピールとなるのでしょうか。

先日行われた3度目の経営アドバイザリー委員会と合わせて解説します。

スポンサーリンク

吉本興業がギャラ配分開示で、芸能界に影響?

闇営業問題以降、混乱が続いた吉本興業

宮迫博之さんを始めとする芸人の反社会的勢力への闇営業をきっかけに、騒動となった吉本興業。

闇営業に関わった芸人以外からも、多種多様な意見が飛び出したり、吉本興業に対して所属芸人が痛烈な批判をしたことも世間の話題になりましたね。

吉本興業上層部の不甲斐ない対応や、ギャラ問題が批判の中心でした。

先日、宮迫博之さんと田村亮さんを除く闇営業問題の芸人が復帰して以降、いっときよりは報道も減りましたね。

関連記事:吉本騒動収束へ 田村亮だけ取り残される

3回目の経営アドバイザリー委員会

一時と比べると、騒動の沈静化は図られているも、失った信頼の回復には至っていない吉本興業。

そんな中、経営アドバイザリー委員会の3回目会合が開かれました。

座長の川上和久教授は吉本興業から、今後芸人から依頼があれば料率を話す用意があると説明を受けたと話しています。

実際に吉本興業がギャラ配分開示を始めると、今までブラックボックスにしていた他事務所など、芸能界全体に影響がでてきそうですね。

ギャラ配分が吉本騒動の発端の一つでもあった

吉本芸人定番のネタ、ギャラ配分

以前より、吉本興業のギャラ配分率が芸人にとって圧倒的に不利なことはよく知られていました。

むしろ、所属芸人はそのことをネタにして笑いをとっていましたね。

騒動の真っ只中、行われた吉本興業岡本社長の会見では、「配分は5対5」と説明されていました。

これに対して、吉本芸人は猛反発し、ツイッターで実際のギャラを開示する人まで現れていましたね。

今回の、委員会では、吉本興業から全体の5割程度が芸人に支払われているとの説明がされており、以前の岡本社長の説明と概ね同じです。

これに納得いかない芸人は、今後は会社側に開示請求できるのでしょう。

芸人にとっては歓迎すべきことですから、吉本興業がギャラ開示すると、芸能界にも大きな影響が出てきますね。

また吉本興業は芸人との契約において、希望する芸人は独立性の高い契約である「専属エージェント契約」を結べるようにする事を決定しており、ギャラ配分に納得がいかない芸人の中には専属エージェント契約への移行を考える芸人も出てくるかもしれません。

関連記事:吉本騒動収束へ 専属エージェント契約でどう変わるのか

事務所で異なるギャラ事情

開示されると、事務所の人気も変わる?

芸能事務所のギャラ配分は、当然その事務所によって大きく異なります。

巷で噂されるように、本当に事務所5タレント5のところもあれば、事務所9タレント1のところもあるのであれば、今後開示によって、独立・移籍組が増えるのではないでしょうか。

そういう意味で、大手芸能事務所である吉本興業のギャラ配分開示が芸能界にもたらす影響は大きく、戦々恐々としている他事務所もあることでしょう。

また芸能事務所の中には所属タレントとの間に契約書を作成してない事務所も未だに存在し、吉本興業が契約書を作成する方針に変更した事も芸能界全体のコンプライアンスに影響を与えることになりました。

関連記事:吉本興業の契約書問題 他の事務所にも波及か

吉本のギャラ配分開示に世間の声は?

前向きな意見も多い

今回の吉本のギャラ配分開示可能性について、前向きな意見も多いです。

これにより、芸人にとっても納得感のある交渉ができるようになるので、この反応ももっともと言えるでしょう。

さらに、吉本興業がギャラ配分開示することで、他社などはプレッシャーを受けることになり、芸能界に影響を与えることも予想されていますね。

一方で、吉本側が本当の金額を言っているのかどのように検証できるかを懸念する声もあります。

吉本興業の改革が芸能界に良い影響をもたらす?

他社が追従する可能性も

今回の吉本の発表により、他芸能事務所も同様の対応をとる可能性があります。

世間は、ギャラ配分を発表しない事務所に厳しい目を寄せるでしょうから、そうせざるを得ないでしょうね。

今までも、公平感のある配分をしていた事務所は堂々とできるのではないでしょうか。

以上、吉本興業がギャラ配分を開示で、芸能界に影響かという話題を開設しました。

楽しいお笑いを届けるはずの芸人さんの揉め事は皆見たくないはずです。

そういう意味で、双方にとって良い方向に進み、今後楽しい笑いが見られるようになると良いですね。

闇営業から始まって迷走した感のある吉本興業の一連の騒動ですが、結果として遅れていた吉本興業のコンプライアンス対応が進んだという結果になるのであれば騒動も無駄ではなかったと言えるのかもしれません。

関連記事:吉本問題における加藤浩次の一連の行動を評価する人は56.3%