吉本騒動、一応の収束へ向かい、新たに”専属エージェント契約”が導入される見込み。 経営陣が退陣しなければ退社すると発言した極楽とんぼ・加藤浩次(50)が、8月9日に、自身がMCを務める朝の情報番組『スッキリ』内で、生出演中に、「辞めると言って、すみません」と謝罪し、吉本残留を明言したことによって、闇営業に端を発する吉本騒動は収束に向かうことになりました。 その加藤浩次の提案により、アメリカの大リーガーたちも採用している”専属エージェント契約”が吉本側や経営アドバイザリー委員会で受け入れられ、導入が決定されました。 国内の芸能界では初だそうで、大変話題となっています。 |
吉本騒動が収束へ。始まるか、専属エージェント契約。
(※記事は現時点での情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、人物については、敬称略にて記載させていただいております。何卒ご了承願います)
闇営業問題に端を発する吉本の分裂騒動も収束していく見通しです。
経営陣が退陣しなければ退社すると宣言していた所属タレントの極楽とんぼ・加藤浩次(50)が、8月9日、自身がMCを務める朝の情報番組『スッキリ』に生出演し、「辞めると言って、すみません」と謝罪、続けて吉本に残留することを明言したようです。
加藤浩次は、騒動の発端となった宮迫博之と田村亮が謝罪会見を希望したにも関わらず、吉本が許可しなかったことが、自身の退社発言の理由だったと説明し、また、経営アドバイザリー委員会で導入が発表された”専属エージェント契約“について、自身が提案したものだということを明かしました。
「上層部が変わらなければ辞めると言ったのに、いろんな思いがあってエージェント制を提案させていただいて、吉本に残る形になりました」
出典元: 騒動収束へ!加藤浩次が吉本残留宣言、エージェント制は自身が提案 (C) SANSPO.COM
関係者によると、吉本との間では、基本的合意に達しており、近日中に文書で契約を交わすようです。
これで”加藤の乱”と揶揄(やゆ)された退社騒動は、発言から19日目で収束し、実は”加藤の変”だったのかもしれない、と一部では言い換えられることとなりました。
一時は加藤に追随する動きを見せる芸人も現れましたが、残留が決まったことで、こちらの分裂騒動も収束に向かう道が見えてきたようだとされています。
関連記事:加藤浩次が吉本残留 芸能人からは評価の声
関連記事:吉本問題における加藤浩次の一連の行動を評価する人は56.3%
分裂騒動の収束に伴い、一連の騒動に関わった他の芸能人たちの進退も決まりつつあるようです。
関連記事:宮迫、さんまの元で早くも復帰に賛否別れる
関連記事:吉本騒動収束へ 田村亮だけ取り残される
吉本騒動が収束か。専属エージェント契約までの経緯、その1。
加藤浩次のマスコミ非難、その1。
「大崎会長が辞めるのなら僕も辞める」と表明した松本との対立構造をあおるメディアには、「全く対立していないのにマスコミは怖い」と吐露。
出典元: 騒動収束へ!加藤浩次が吉本残留宣言、エージェント制は自身が提案 (C) SANSPO.COM
吉本興業の闇營業問題から一連の騒動は始まった。
闇營業問題にて先月19日に吉本興業を契約解消処分となった雨上がり決死隊・宮迫博之(49)と、謹慎処分を受けたロンドンブーツ1号2号・田村亮(47)が、翌20日、吉本を通さず2人主催での謝罪会見を都内で行いました。
その泣きながら会社の対応を批判する2人の様子を見た、同じく所属タレントの加藤浩次が、22日、自身がMCを務める朝の情報番組『スッキリ』にて、大崎洋会長(66)、岡本昭彦社長(52)などに対して、「上層部が変わらなければ辞める」発言をしました。
松本人志の説得。
放送終了直後、ダウンタウンの松本人志から電話が入ったそうです。
「吉本芸人を1人も辞めさせないで改革したい。加藤も辞めないで、芸人チームが一枚岩になって会社と戦うことはできないか」と説得されたこと、立場は違うけれど、一緒に吉本を改革していこうと提案されたことを明かしました。
“自分のエゴだけで辞めるのは違う。吉本の内部にいながらできることは何だろう“と、考えを改めていったといいます。
吉本騒動が収束か。専属エージェント契約までの経緯、その2。
考え、導き出した結論とは?
極楽とんぼ・加藤浩次は、松本人志(55)をはじめ、同じくダウンタウンの相方・浜田雅功(56)や、ナインティナイン・岡村隆史(49)、ロンブー・田村淳(45)たちとも相談した結果、海外で一般的な”エージェント契約”を、松本人志にも賛同してもらい、後押しを受けた形で、その彼を通じて吉本興業の大崎洋会長(66)に提案したという。
大崎会長と6日に2度目の会談を行った時、「今回のような反社の問題になった場合、個人で責任を取る代わりに自由を勝ち取るということを提案した」とも明かしました。
「残留ではない」。
8日、経営アドバイザリー委員会で導入決定に至り、9日には、MCを務める朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)に生出演した際には、導入を決めたタレント自身がマネジメントを担うという『専属エージェント契約』を結ぶことを明かした加藤浩次は、10日深夜に生放送されたMBSラジオ『極楽とんぼ オレたちちょこっとやってまーす!』にて、『エージェント契約』は『残留という意味ではない』と詳しく説明したといいます。
約6000人いる吉本芸人が、契約書を結ばないこれまでと同様の契約、日本の芸能界で一般的な専属マネジメント契約、加藤が提案した専属エージェント契約の3つから「選択する形でいいのでは」と語り、改革が前進したことを強調した。
出典元: 騒動収束へ!加藤浩次が吉本残留宣言、エージェント制は自身が提案 (C) SANSPO.COM
吉本騒動が収束へ。加藤浩次の”専属エージェント契約”は”残留”ではない。
加藤浩次のマスコミ非難、その2。
山本は「(来年)3月にスッキリが終わって、司会が山ちゃん(山里亮太)になるって本当?」と、直球で質問。これに加藤は「それはデマだと思うよ。そんなこの時期で、そういうの決まってないよ」と返した。
出典元: 加藤浩次 スッキリ来年3月終了は「デマ」 (C) 日刊スポーツ
加藤浩次のマスコミ非難、その3。
一連の吉本興業騒動で、松本人志との対立構図が浮かび上がった件に触れて「あの時もさ、松本派とか加藤派とか書かれて。でも、あの(発言)夜、すぐに松本さんから電話があって、話もしたし、対立なんかしてなかった」と主張していた。
出典元: 加藤浩次 スッキリ来年3月終了は「デマ」 (C) 日刊スポーツ
今回の騒動では、吉本芸人には派閥というハッキリしたものは存在していないらしい。
この点については私も同じことを思っていた。当時、報じられていた芸人同士の派閥や対立関係などというものが、どこまで実態のあるものなのか、個人的にはかなり懐疑的だったのだ。ある芸人が番組内で吉本について批判的なことを言ったからといって、その人が「加藤派」ということになるのだろうか。あるいは、事務所を少しでも擁護した人は「松本派」なのか。はなはだ疑問である。
出典元: 自らが提案したエージェント制度、その行方は…吉本の歴史に刻んだ、加藤の“変” (C) AERA dot.
そもそも体制派の筆頭であるはずの松本自身が会社に対して批判的なことも口にしているし、松本派と言われていた今田耕司や東野幸治も、テレビの中ではっきりと事務所に対して「悪いところは悪い」というレベルの批判もしている。派閥と言われるようなはっきりしたものが存在しているわけではないのだ。
出典元: 自らが提案したエージェント制度、その行方は…吉本の歴史に刻んだ、加藤の“変” (C) AERA dot.
吉本騒動が収束。騒いだだけあったのか、”専属エージェント契約”という成果を出した加藤浩次。
吉本興業から「所属する全芸人と『共同確認書』という書面の契約を結ぶ」との発表がなされ、「従来のマネジメント契約に加えて新たに『専属エージェント契約』を導入して、芸人が2つの契約形態から選べるようにする」という方針を取ることが明らかにされたと一部の記事で報じられました。
ただ、他のメディア記事によると、吉本興業の経営アドバイザリー委員会のブリーフィングでは、”3つの契約スタイルの案が提示された“との報告がなされています。
(1)共同確認書のみ
(2)共同確認書+専属マネジメント
(3)共同確認書+専属エージェント
出典元: 吉本興業の契約問題 サラリーマンも対岸の火事ではない理由 (C) NEWポストセブン
どちらにせよ、直営業についても、今後は認める方向のようですので、これで吉本改革への一歩が進んだということにはなるのでしょうか。
(※直営業は認める方向のようですが、営業先の情報を吉本興業に報告するようにとの提言がなされているようです)
専属エージェント契約について。
エージェント制度は、プロスポーツの世界やハリウッドなど海外のエンターテインメント業界では一般的なものだ。タレントが個人としてエージェントを雇い、自らマネジメントを行う。タレント自身が自由に活動して取引先を選べるようになる一方、トラブルが生じた場合の責任も自分自身で負うことになる。
出典元: 自らが提案したエージェント制度、その行方は…吉本の歴史に刻んだ、加藤の“変” (C) AERA dot.
この契約を結んだ芸人は、個人事業主として様々な活動を自由にできるようになります。
吉本興業はその中の取引先の1つにすぎない、ということになります。
どういった仕事をしたいのか、週にどれくらい働きたいのかといったことをタレント自身の裁量で決めることができる「専属エージェント契約」の導入は、これまでの芸能界においても画期的な決断となるだろう。裏を返せば、自分をどうやって売り出したいのかという高い“プロデュース力”が求められるため、どちらの契約形態が合っているのか、タレントたちも一考することになりそうだ。
出典元: 吉本興業が導入へ…「エージェント契約」とは? タレントのプロデュース力が必要に (C) ORICON NEWS
芸人たちにとってのメリット・デメリットとは?
雇用であれば、職場に出向きさえすれば常に仕事が用意されている。しかし、個人業務委託だと自らの手で仕事を見つけてこなくてはならない。何もしなくてもオファーが殺到するのは、よほど時代のニーズにマッチした特別な技能を持つ人だけだ。
お笑い芸人にとって、仕事をとってきてくれる吉本興業の存在がいかに大きいか。そう考えると、オファーが殺到する人気芸人たちの凄さが改めてよくわかる。
出典元: 吉本興業の契約問題 サラリーマンも対岸の火事ではない理由 (C) NEWポストセブン
人々と時代のニーズにマッチした一部の人気芸人にとっては、自身にプロデュース力があるならば、専属エージェント契約は有利に働くでしょうが、大部分の芸人たちにとっては、吉本の『生活給は保証しない』、以前の『闇営業(直営業=サラリーマンでいったら副業)も許さない』といったスタンスは、厳しい選択を迫られるものでしかなかったのが分かります。
雇用に慣れてしまっている人々からすれば、生活給の保証は当たり前なのですが、芸人たちのように、働いた分だけ報酬が支払われるといった個人事業主の働き方には、この概念がありません。
(※生活給…会社から支払われる給与のうち、働く人が生活する上で最低限必要となる金額を保証する意味合いで会社から支払われる部分)
【闇營業】
“闇”というと悪いことを連想しがちだが、事務所を通さずに営業することを闇営業と呼ぶようである。名称から、反社会的勢力と取引することを闇営業と呼ぶような印象を受けてしまうが、そうではない。
出典元: 吉本興業の契約問題 サラリーマンも対岸の火事ではない理由 (C) NEWポストセブン
闇営業という問題は、あくまで吉本興業と所属芸人との契約上の問題に過ぎないということのようです。
芸人たちの不満解消になるものなのか?
専属エージェント契約が選択肢に加わり、直営業にもOKが出たことによって、以前よりは前進したのではないかと思われるのですが、直営業をしたら吉本興業に報告しなければなりません。
芸人を守る為でもあるという考え方のようですが、このような報告自体が何らかの縛りになる可能性が否定できないとの見方もあり、権限と責任のバランスをどう取っていくのかという観点も必要ではないかと提言されているようです。
こういった点を踏まえると、芸人たちの不満解消になるかどうかは、特殊な業界ですし、本人たちに聞いてみないと、分からない部分が大きいのではないかと思われます。
個人事業主という不安定な在り方自体は、彼らだけの問題ではないですし、生き抜く力を育てていけれるか否かは自分たち次第だという点では、一般人と同等だからです。
吉本騒動が収束で荒れた芸人たちもひと段落か。”専属エージェント契約”の導入は吉と出る? 退社発言から一転、松本人志の説得と後押しあって、極楽とんぼ・加藤浩次(50)が、8月9日、自身がMCを務める朝の情報番組『スッキリ』内で、生出演中に、「辞めると言って、すみません」と謝罪し、吉本残留を明言しました。 正確には、本人が説明するところによると、”専属エージェント契約”は残留ではないとのことです。 加藤浩次自身が、吉本側や経営アドバイザリー委員会に”専属エージェント契約”を提案し、実際に導入されることになったようです。 国内の芸能界では初だそうで、大変話題となっています。 そしてこれにより、闇営業に端を発する吉本騒動は収束に向かうことになったようです。 |