長引く芸人の闇営業問題について、吉本興業の大崎洋会長が各メディアのインタビューに答えました。
これにより、吉本興業所属芸人の闇営業は無くなるのでしょうか。
大崎会長のインタビュー詳細を振り返りながら、今後の闇営業問題の行く末を検証します。
闇営業についてのインタビューに答えた吉本興業会長
各メディアのインタビューに個別で対応した吉本興業会長
ダウンタウンを見出した男としても知られる大崎洋氏は、2009年に吉本興業の社長、2019年からは会長を務めている事実上吉本のトップに立つ人物です。
その大崎会長がこの度、各メディアのインタビューに個別で応じました。
各メディア対応しているので、それぞれ内容はやや異なりますが、共通して発信したことは「吉本興業のやり方は変えない」ということです。
闇営業について、会社の立場を示した吉本興業会長のインタビューですが、今後この問題はどうなるのでしょうか。
インタビュー内容の詳細
①今後も所属芸人と書面契約は行わない
今回の闇営業問題で、吉本興業が芸人と口頭契約のみ交わしており、書面が全く取り交わされていないことが問題視されていました。
これについては、映画や出版時には別途吉本興業が出版社や映画会社と書面契約を交わしているし、そもそも口頭でも民法上契約は成立するから問題ないという主張をしています。
②ギャラを大幅に引き上げる予定はない
よくバラエティ番組で吉本芸人が話しているように、吉本興業のギャラが異様に低いことは有名な話です。
このことで、吉本芸人は闇営業をせざるを得ないのではないかという批判も出ています。
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これについて、大崎会長は「お金があれば犯罪をしないということはない」、「ギャラが低かったとしても、舞台に立つことで芸人としての成長に繋がることもある」という主旨の主張を展開し、現段階でギャラを大幅に引き上げることはないとしています。
闇営業についての吉本興業会長によるこのインタビューに対して、賛否両論が噴出しています。
所属芸人からも吉本興業会長の発言に疑問の声
ハリセンボン近藤春菜による批判
吉本興業所属のお笑いコンビ、ハリセンボンの近藤春菜さんは、吉本興業による闇営業への対応が遅かったのではないかと主張。
さらに、大崎会長のインタビューについては、「口頭でも契約は成立するというが、そもそも吉本から口頭ですら聞いたことがない。会長と芸人間の(考え方の)相違がすごい」と苦言を呈しています。
このように、闇営業に対する吉本興業会長のインタビューについては、所属芸人からもあまりよく思われていないようですね。
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吉本興業会長のインタビューに世間の声は?
とても大企業のトップの発言ではないと批判が殺到
闇営業についての吉本興業会長の今回のインタビューについては、Twitterでも批判が続出しています。
特に、ダウンタウンたちから繰り出される大崎会長の面白エピソードがたくさんあって好印象だっただけに、今回の発言にがっかりした方も多いようです。
コンプライアンスが取りざたされる近年、吉本興業ほどの有名大企業が対応を取らないことも原因のようです。
「契約に関して口頭でも聞いた覚えがない。ギャラの取り分など聞かされていない。納得してる芸人はいない。」
大崎会長は大嘘つき。宮迫の嘘なんかよりよっぽどひどい。
近藤春菜 吉本会長の発言に反論「会長と芸人の相違、芸人は納得してない」(デイリースポーツ) https://t.co/gzyUCTrM7Q— 沖田ねた (@okitanetaokita) July 15, 2019
吉本の大崎会長ってダウンタウンからおもしれーエピソードがスゲー出てくるから頭の中で出来上がったイメージあったけど、
大企業の会長とはとても思えん発言連発やん。コンプライアンス以前に組織として成立してないんだろうなと容易に推測できてしまった。
— さっくん (@sakkunn7777) July 15, 2019
今後の吉本興業の対応はどうなる?
教育事業への進出や官公庁との連携も増えている
近年、吉本興業はお笑い事業だけでなく、教育事業や官公庁との連携事業も増えています。
今後さらに子供とも関わる機会も増えていくはずなので、もう少し模範的な企業になるべきかもしれませんね。
以上、闇営業についての吉本興業会長のインタビューを解説しました。
本来、お笑いとは人を楽しませたり、幸せにする光であるべきです。
それなのに、反社会的勢力との繋がり、ギャラ問題や契約問題などの「闇」にスポットライトが当たるのは悲しいことですね。
大崎会長の発言にありましたが、今後は社と芸人が一丸となってあるべき姿を模索していくことを望みます。