闇営業が破綻!原因は吉本興業にあり? 反社会勢力の忘年会に、会社を通さず「闇営業」したとして、「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)が吉本興業から「無期限謹慎処分」を受けました。 他にも、宮迫と同じく「闇営業」に関わったとして、多くのお笑い芸人たちが「謹慎処分」を受けて話題となっています。 今回は、実際に問題を起こしたのがお笑い芸人だった手前、吉本興業だけがクローズアップされていますが、「闇営業」の問題は、芸能界全体にはびこってきているかと見受けられます。 社会は、彼ら芸能人の生き方を、どう評価し続けるのでしょうか。 |
順調だった闇営業がとうとう破綻か?原因は?吉本興業の体質に迫る。
「闇営業」は、もともと「直営業」と呼ばれていた経緯があり、「闇」と呼ばれることに違和感を覚える人々が芸人内外で多く、彼らは持って行き場のない不満を抱えているようです。
闇営業で多数のお笑い芸人が謹慎処分に!
反社会勢力(振り込め詐欺集団)の忘年会に、会社(吉本興業)を通さない”闇営業”で出席し、お金を稼いだことから、6月24日「無期限謹慎処分」を受けた「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)を筆頭に、芋づる式に謹慎処分を受ける芸人の名が多数挙がりました。
わずか3週間で、「カラテカ」入江慎也を契約解除後、13人の吉本芸人が謹慎へと追い込まれたことになります。
このままでは、吉本芸人の”使用自粛”が検討されそうだと、もっぱらの噂です。
謹慎処分を受けた芸人13人。
宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮、レイザーラモンHG、ガリットチュウ・福島善成、くまだまさし、ザ・パンチ・パンチ浜崎、天津・木村卓寛、ムーディ勝山、2700・八十島宏行、2700・常道裕史、ストロベビー・ディエゴ。
【お笑いコンビ「スリムクラブ」…無期限謹慎処分】
27日、暴力団幹部の誕生日会に出席し、ギャラをもらっていたことが発覚し、無期限謹慎処分となりました。
【お笑いコンビ「2700」…無期限謹慎処分】
27日夜、すでに「当面の間、活動を休止し、謹慎処分」となっていましたが、「無期限謹慎」と処分が重くなりました。
スリムクラブ同様に、反社会的勢力の存在とは認識していなかったとしていますが、芸を披露してギャラをもらっていたようです。
“直営業”は、なぜ”闇営業“と呼ばれるようになったのか?
この“闇営業”の問題は、昔から芸能界にはびこってきただけに、吉本興業一社の体質だけを是正しても、完全には解消するものではないと思われます。
私たち庶民には不透明で分からぬ世界ではありますが、長年その業界に身を置き、生き抜いてきた人々の目には、そのフィルター越しに映し出されてきた光景には、芸能界全体を見渡さなければならないのだと警鐘を鳴らす何かがあったようです。
その「何か」が改善されないことからくる不満が、「闇営業は、うちらは直と呼びました」という芸人のムッとした表情と言葉に表れていたのではないでしょうか。
芸能人たちのコメント。
お笑いタレント・明石家さんま(63)
「入江に頼まれたら俺でも行ってたよ」と仰天告白(29日放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」にて)。
数年前には、同じくラジオ番組で、若手時代は小遣い欲しさに「吉本に内緒の営業」をしていたと明かしていたようです。
当時は闇営業自体がそれほど問題視されていなかったこともあるのでしょうが、本人たちにしてみれば直営業であって、その”闇”は本当に”闇”だったのかすらも不明だったような仕事があったのだそうです。
フリーアナウンサー・高橋真麻。
「営業に行ってるなか、たまたま反社会的勢力があって運が悪かったんだなって感じですね」
(25日朝、情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)に生出演にて)
この発言はSNSで炎上しているようです。
闇営業がはびこる原因には訳がある。吉本興業には責任はないのか?
先日、「カラテカ」入江慎也が闇営業問題で仲介役だったとされ、吉本興業との契約が解除されましたが、それ以降も、6月24日に「無期限謹慎処分」を受けた宮迫や、ロンドンブーツ1号2号の田村亮ら11人のお笑い芸人たちの謹慎処分が続いています。
宮迫がMCを務める番組「アメトーーク!」が大ダメージ。
「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)がMCを務めるトークバラエティー番組「アメトーーク!」(木曜深夜、テレビ朝日系)が、最も大きなダメージを受けているとされています。
そして不信感を抱いたCMスポンサー企業が続々と降りてしまい、27日の宮迫処分後初の放送分では、提供社の表示はなく、代わりにCM枠が埋まらないときに流すACジャパンのCMが6本も流されたそうです。
他にも、同番組の夏の定番である人気企画「高校野球大大大好き芸人」が放送中止に追い込まれました。
日本全国の野球少年たちが毎年楽しみにしている人気企画だったといい、”闇営業”騒動のせいで、今後は放送されそうもないとの見通しです。
「同番組で高校野球を取り扱うことはコンプライアンス上、不適切という上層部の判断が下りました。反社会的勢力は振り込め詐欺だけでなく、甲子園の試合を対象にした野球賭博も大きな資金源にしているとも言われている。疑惑が持ち上がった以上、『アメトーーク!』で高校野球関連の企画は今後、絶対にできません。連想させてしまいますからね」(同)
出典元: 宮迫“闇営業”余波 「アメトーーク!」高校野球芸人企画が放送中止 (C) 東スポWeb
スポーツ界は全体的に”反社会的勢力の排除“を掲げていますので、今後はトークテーマで特定のスポーツや特定のアスリートを扱うことは難しくなりそうだとしています。 |
宮迫ら11人の芸人が、当初は「ノーギャラだった」と主張していたが実際は金銭を受け取っていたことが発覚し、吉本から無期限謹慎処分を受けた。またワタナベエンターテインメント所属のザブングルも謹慎となった。 出典元: 宮迫“闇営業”余波 「アメトーーク!」高校野球芸人企画が放送中止 (C) 東スポWeb |
また宮迫博之の別のレギュラー番組である「行列の出来る法律相談所」でも宮迫の出番をカットした放送が流されています。
闇営業が行われる原因は吉本興業の体質にあり。
闇営業がはびこる原因として考えられること。
芸人の「取り分」が少なく、”契約書がない“などの吉本興業の体質の問題があります。
全国を駆け巡り、吉本芸人がいなければ番組は成立しないといっても過言ではない、といった共通の認識が人々にはある割に、彼ら芸人の「取り分」が少なく、かといってアルバイトだけでは最低限の生活すら苦しいという若手芸人だと、どうしても闇営業に走りやすいようです。
「正直なところ、吉本にもたくさんの芸人がいますから、なかなか面白かっても日の目を見ない方とか、お仕事もらえない方っているわけですよ。何とかご飯を食べていくために自分達で仕事をもらう。直の営業がないと食べていけない芸人さんが実はたくさんいるんです」と赤裸々に打ち明けた。
出典元: 岡村隆史「吉本もなんとなく気付いて…」黙認の内情明かす (C) SANSPO.COM
28日、お笑いコンビ「ナインティナイン」岡村隆史(48)が、「昔から直の営業はあった」と、ニッポン放送「岡村隆史のオールナイトニッポン」で、吉本興業に所属する芸人の営業実態を語りました。
“直の営業“とは、会社を通さずに直接の営業をすることをいい、「もしバレたときは吉本に謝るしかない」と話し、「反社(会的勢力)と”直”が”闇の営業”って一緒くたになった」とも続けて説明しました。
もちろん「詐欺集団のパーティーやイベントに行ったらあきません」と前置きした上で、吉本もなんとなく気付いてるけれども、と。
「特に若手の人やとか、ほんま食べられへん人は『もう、しゃあないな』って言うて目をつむってくれてることもあったんです」と内情を明かし、「その直の営業をすべて闇の営業にしてもうて全部取り上げたら、本当に食べられない人が実はいるんですよ」と理解を求めた。
出典元: 岡村隆史「吉本もなんとなく気付いて…」黙認の内情明かす (C) SANSPO.COM
朝日新聞の有料会員限定記事(Webオンライン)によると、“契約書なし”で『月収450円』の芸人がいるといいます。
現在、吉本興業には約6千人が所属しているそうですが、会社を通じた仕事だけで生計を立てることができているのは一部だけだそうです。
闇営業がダメな原因。吉本興業だけを問題にしても始まらない。
1912年(明治45年/大正元年)…4月1日、吉本吉兵衛(通称・康三)・せい夫婦が、天満天神近くの寄席「第二文芸館」で、寄席経営の第一歩を踏み出す。
1917年(大正6年)…本拠を大阪市南区清水町に移転。この頃から「吉本興行部」を正式に名乗る。
1924年(大正13年)…2月13日、吉本康三没37歳(翌1925年(大正14年)には、東京放送局(のちのNHK東京)、大阪放送局(のちのNHK大阪)、名古屋放送局(のちのNHK名古屋)が放送開始でラジオが普及し、1926年に合併し、「日本放送協会」を設立。
吉本興業のトップが謝罪。
(訪問先のタイ・バンコクで、共同通信の単独取材に応じたもの)
28日、吉本興業ホールディングスの(岡本昭彦社長ではなく)大崎洋会長が、所属する吉本芸人たちの”闇営業”問題について「本当に申し訳なく思うし、個人的にはじくじたる思いもある」と謝罪し、再発防止に向けて全力を尽くすと誓いました。
所属芸人への教育については、コンプライアンスの冊子も作って、多数の所属タレントに年間を通じて説明してはきたが「このざまだ」として、取り組みに問題があったとの認識を示しているようです。
大崎氏は「(会社を)非上場とし、反社会勢力の人たちには出て行ってもらった。関わった役員や先輩も追い出し、この10年やってきたつもり」と指摘。
出典元: 吉本興業・大崎会長が“闇営業”問題謝罪…「個人的にはじくじたる思いもある」 (C) サンスポ
吉本は27日午後「決意表明」なる文書を発表。全役員、全社員、所属一同名義で「現在の吉本興業においては、あらゆる反社会的勢力との関係は一切有しておらず、今後も一切の関わりをもたないことを固く誓約・宣言いたします」などとした。
出典元: 闇営業スリムクラブも!テレビ局が悲鳴 吉本芸人もう使えない (C) 東スポWeb
闇営業がはびこる原因には訳がある。吉本興業だけの問題じゃない。
今後こういった問題は改善されるのか?
「ハッキリ言って、吉本の芸人はもう怖くて使えない」
そう言う関係者がいるように、どうせまた芸人たちは闇営業をやると、そのように思われているようです。
今回のケースも認識が甘すぎるというのは芸能文化評論家の肥留間正明氏だ。
「かつて興行の世界と闇社会は切っても切れない関係で、吉本興業と山口組も密接な関係があった。しかし時代は変わったんです。もはやタレントは、企業や官公庁などのスポンサーからCM出演や営業のギャラをもらっている『半公人』なんですよ。当然、反社会的勢力との交際は重大なコンプライアンス違反となります」
出典元: 芸人だけじゃない闇営業問題 演歌界にも飛び火で紅白は存亡の危機 (C) 日刊ゲンダイDIGITAL
「闇社会との関係で言えば、演歌歌手などは、いまだに反社会的勢力との関係が深く、闇は深い」(肥留間正明氏)
出典元: 芸人だけじゃない闇営業問題 演歌界にも飛び火で紅白は存亡の危機 (C) 日刊ゲンダイDIGITAL
「現在、グレーゾーンとしてウヤムヤになっている裏側がすべて明るみになったら、紅白歌合戦も成立しなくなってしまう」(音楽関係者)という声もある。
出典元: 芸人だけじゃない闇営業問題 演歌界にも飛び火で紅白は存亡の危機 (C) 日刊ゲンダイDIGITAL
今後こういった問題は改善されるのかといったら、大方の見方としては、否、のようです。
芸能人を追いかける社会の割に、彼らの”闇営業(直営業含む)”問題を叩くだけという姿勢は、イタチごっこにしか見えない、と第三者的には思えてしょうがない。
闇営業を行った原因について解明。吉本興業の体質とは? 約6千人ほどの芸人を抱える吉本興業の”闇営業”騒動で、謹慎処分を受けた有名芸人が続出しました。 契約解除、何名かは無期限謹慎など、重い処分を受けていますが、“闇営業”問題は吉本興行だけに限った話ではないはずです。 演歌歌手にも、この手の闇社会との繋がりは昔から噂されてきましたし、相手が反社会勢力かそうでないかの見分けは、嘘をつかれれば分かりにくい面があるのも確かです。 後で分かったところで、芸人だけが社会から罰を受けるというのも酷な話ですし、数え上げたらキリがありません。 常習化している可能性が否めない業界だけに、芸能界全体にはびこってきた問題として、社会がどのように対応していくかが、今後も注目されます。 社会は、彼ら芸能人の生き方を、どう評価し続けていくのでしょうか。 |