GSOMIA破棄で韓国が激震。大統領退陣を求め、大規模集会を連日開催。 2019年8月15日の午後、日本統治からの独立記念日である『光復節』に、ソウル『光化門広場』と『ソウル駅』で文在寅大統領の退陣を求める大規模集会(デモ)が行われました。 GSOMIA破棄発表後の24日にも、韓国・ソウル中心部では、最大野党『自由韓国党』による集会が開かれ、集まった数万人規模の人々が、日本とのGSOIA(軍事情報包括保護協定)を破棄したことを批判し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の退陣を求めました。 |
GSOMIA破棄で韓国大荒れ。大統領退陣の集会を開催。
(※記事は現時点での情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、人物については、敬称略にて記載させていただいております。何卒ご了承願います)
8月22日、韓国大統領府(青瓦台)が、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA = ジーソミア)の破棄を発表したことで、米国が「失望」を表明し、日本は「容認できない」と強く反発。
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日韓共に『対話』が必要だとの認識では一致しながらも、双方の歴史的問題が山積するため、対抗措置の応酬に発展した挙げ句の、対日交渉の呼びかけに「無視」で応じた日本に対し、「国益に見合わない」として韓国は態度を一変させ、協定破棄へと舵を切ることとなったようです。
韓国大統領府のこの決定に、韓国民たちの世論は分裂。
「GSOMIA破棄は、韓日関係破綻を超え、韓米同盟を解体する高速道路だ!」
出典元: ソウルで文氏退陣求め数万人集会 GSOMIA破棄を批判 (C) FNN PRIME
24日、韓国・ソウル中心部では最大野党『自由韓国党』による集会が開かれ、集まった数万人規模の人々が、日本とのGSOMIA(軍事情報包括保護協定)を破棄したことを批判し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の退陣を求めました。
登壇者からは、GSOMIA破棄について、「北朝鮮・中国・ロシアに近づく政権に、命は任せられない」などと批判する声が相次いだそうです。
GSOMIA破棄は与党・政権派が支持。韓国人が大統領退陣を求めて集会を開く。
ソウルで文在寅(ムン・ジェイン)大統領退陣を求める集会が相次ぐ。
2019年8月15日の午後、日本統治からの独立記念日である『光復節』に、ソウル『光化門広場』と『ソウル駅』で文在寅大統領の退陣を求める大規模集会(デモ)が行われました。
ソウル駅広場で開催された集会は、『共和党』と『チョンマンイン無罪釈放本部』などで構成された『朴槿恵大統領の無罪釈放の1千万国民運動本部』によるもので、文在大統領の退陣要求と、朴槿恵前大統領への弾劾に反対するのが目的だったようです。
参加者たちは、『文在寅退陣』、『文在寅弾劾』などのメッセージが書かれた帽子や旗などを振りながら、「文在寅大統領が日本の経済報復を予測しないまま、北朝鮮の心配ばかりしている」と声を挙げたそうです。
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韓国が行っている日本への不買運動に対し、韓国が日本に輸出しているものは少ないため日本側の不買運動のリスクは少ないかもしれませんが、日韓の対立が長期化すれば韓国が国を挙げて取り組んでいる韓流の輸出などに悪影響があるかも知れません。
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反日に的をしぼった大規模デモ・集会。
『NO安倍』のプラカードを掲げた反日集会の他にも、韓国では年間を通じて様々なデモや集会が行われているといいます。
日本を対象とする大規模なデモや集会は、それほど多くはない。日本人が巻き込まれる恐れがあるのは、毎週水曜日に日本大使館敷地前で行われている「水曜集会」と毎年3月1日の抗日運動記念日、8月15日の光復節前後に各地で発生するデモや集会である。
出典元: 韓国・8月15日、文在寅大統領の退陣要求集会には、安倍政権批判集会以上が参加か (C) Newsweek
大規模なデモや集会は『光化門広場』と『ソウル駅前』で主に開催されるらしく、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免を要求する『ろうそく集会』も、この2箇所が主会場となったそうです。
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GSOMIA破棄で韓国の文大統領の支持率低下。大統領退陣を叫ぶ集会が連日開催される。
文大統領の支持率が低下。
文大統領の後継候補とされているチョ・グクの不正疑惑が発覚。
文政権誕生直後から2年半も大統領府秘書室の民情首席秘書官を務めてきたチョ・グクは『リトル文在寅』と呼ばれるほど、文大統領の後継候補とされてきた人物だそうです。
民情首席秘書官とは、政府高官の監視と司法機関を統括するポストで、政府高官や大統領の親戚など、権力層に対する捜査や、組閣のための候補者推薦と人事検証などを主要業務とするだけに、大統領府秘書官の中でも大統領と最も近い関係にある。そのため、「政権のNo.2」と見る向きもある。なにより文在寅大統領自身が、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代に、民情首席秘書官を務めている。つまり民情首席秘書官は、大統領の「最側近」なのだ。
出典元: 韓国国民の怒りの矛先、日本よりもチョ・グク疑惑へ (C) JBpress
8月9日には、文大統領が政権をあげて推進しているという『司法改革』の適任者として、チョ・グクを法務部長官に内定し、国会に任命同意案を提出したようです。
ところが、チョ・グク氏の内定直後から彼と彼の家族をめぐる疑惑が毎日のようにメディアを賑わせ、韓国国民の世論が急激に悪化してしまった。今や「チョ・グク問題」は、文在寅政権をレームダック化させかねないほどの悪材料としてクローズアップされるほどになっている。
出典元: 韓国国民の怒りの矛先、日本よりもチョ・グク疑惑へ (C) JBpress
①チョ・グクの家族が営むとされる学園財団の理事長だった父親が亡くなった際に、相続の過程で、負債は返済せず、財産だけ相続しようとして、家族間で『偽装訴訟』を起こすという奇抜な債務逃れの手法を使ったという疑い。
②さらにこの過程で、弟夫婦は実際には同居し続けているにも関わらず、財産を守るための『偽装離婚』をしたという疑惑。
③高級公職者財産申告書では、全財産が56億ウォンのチョ・グクは、民情首席になってから2カ月後には74億ウォンのヘッジファンド投資を約定し、現在まで10億ウォンを投資。この投資を通じて政府の公共工事を受注する中小企業の筆頭株主になり、その企業はわずか1年で売上高75%増の急成長をみせたという疑惑。
④妻の財産隠しのために妻名義の不動産を、離婚した弟の妻名義に変えるという『偽装売買』をしたという疑惑。
⑤チョ・グクの娘の不正入学疑惑。
外国語専門高校を卒業した2010年、『韓国の早稲田』と呼ばれる高麗大学の理工科学科に入学し、2015年には釜山大学医学専門大学院に入学、現在4年生に在学中だそうですが、父親の法務部長官への内定をきっかけに、とんとん拍子で進学してきたこれまでの経歴に『不正』が働いていたのではという疑惑が浮上したようです。
数ある疑惑の中でも、もっとも韓国人を怒らせたとされるのが、この娘の不正入学疑惑なのだそうです。 超格差社会と言われる韓国では、教育だけが『身分上昇』の唯一の手段だとされているからだそうで、彼ら特有の”モノサシ”である『公正』をもっとも重要な価値として重んじている若者にとっては、入試の『不正』は許しがたく、言語道断のようです。 ただ、何をもってして『公正』と呼ぶのかが不明ですが、”愛がある・なし”で、『公正』という言葉の持つ意味も、幾分かは違ってくるかとは思われますが、なにぶん、裁判とか司法とかが”重宝”されまくってきた時代を経ていますので、この時代にマッチした『公正』論議が、ただいまソウル駅前を主会場とした集会などで吹き荒れているようで、23日午後からも、チョ・グクの母校のソウル大学や、娘の母校の高麗大学では、それぞれ数百人の学生が集まって、「チョ・グクout」を叫ぶ”ろうそく”デモが行われたそうです。 |
世間が荒れている時期は、彼らによって必要とされるせいで、”司法に就く者が羽振りが良くなる”向きがあるのは、映画を見ていても窺い知ることができます。
ハリウッド映画などでは、司法を焦点に据えたストーリー展開が必ずといって良いほどに登場しますし、ハリポタの作者が描いた『ファンタスティック・ビースト』シリーズなどのファンタジー映画でもそのような人々が上に立つストーリー展開がなされています。
現在の社会層と呼ばれる人々に光を当てた”現代的な舞台構想”の割には、”魔法”といったファンタジー分野で多用される武器などの世界観との融合が成されており、スーツが似合う人々が空を飛んだりすると、一種、異様ですらあるのは、現実ではけしてあり得ないと思い込んでいるからでもあるのでしょう。
それでも、司法と民間の距離が近い現代において、”スーツを着た人々が空を飛ぶ”的なファンタジーを追う(夢見る)現代人が力を増す昨今において、『司法改革』という部分にフォーカスした文大統領から適任者とされたチョ・グクという人物の相次ぐ不正疑惑の報は、見事と言うべきか、韓国国民の怒りの矛先を、日本ではなく文在寅政権に向かわせることになったようです。
韓国メディアが『疑惑の山』と呼ぶほどに、チョ・グクをめぐる疑惑は巨大で複雑だそうですが、なぜそのような人が政権に組み込まれてきたのか、不思議でなりません。
“愛がある・なし”で、目上に重用されたりされなかったりしますし、それによって『公正』か『不正』かといった”モノサシ”なども幾分かは違ってくるかとは思われますが、どんな分野でも『改革』するとなると、金と権力が絡むだけに、誰が政権を担っても叩かれるのは、いつの時代も変わらないようです。
政権幹部や閣僚候補による、相次ぐ不動産投機疑惑の発覚。
特に大きく取り上げられたのが、2019年3月29日に辞任する意向を示したばかりの、革新系のハンギョレ新聞の記者出身の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官。
『文氏の口』と呼ばれるほどに文在寅大統領からの信頼が厚く、『防波堤』の役割を担ってきた人物だけに、金報道官の辞任は政権にとって打撃になっているといいます。
辞任の理由は、報道官就任後に銀行から10億ウォン(約1億円)あまりを借り入れて、地価が上昇している再開発予定地の不動産を購入したことにあるといいます(情報源:韓国メディア)。
文大統領は、国政に知人を介入させて弾劾(だんがい)・罷免(ひめん)された朴槿恵(パク・クネ)前大統領を批判し、不動産投機を抑制する政策をとっているだけに、法的には問題のない、財テクで高額不動産を購入した金報道官(本人の釈明では「妻が勝手にやったことで自分は知らなかった」のだそうです)の行いが野党などから「他人には厳しく自分には甘い」と非難され、辞任を求められたのだそうです。
冷え込む韓国経済。
GSOMIA破棄の決定直後から、外国為替市場では通貨ウォンが急落し、国内外ともにウォンを買う材料に乏しく、さらに下落が進む可能性もあるとの見通しです。
有権者離れが目立ってきた文大統領政権。
4月3日に南部・慶尚南道の2選挙区で投開票された国会議員の補欠選挙では、与党が事実上の完敗をしたといいます。
政権与党『共に民主党』は支持を伸ばせなかった一方で、朴槿恵前大統領の弾劾と逮捕で壊滅的打撃を受けたという保守勢力の『自由韓国党』が予想以上に善戦して、1選挙区で圧勝、もう1選挙区でも大接戦を展開したそうです。
世論調査会社『韓国ギャラップ』が23日に発表した、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率は、2週間前に比べ2ポイント下がって45%、不支持率は6ポイント上昇して49%と、支持率を上回ったようです。
GSOMIA破棄による韓国団体の様々な反応。大統領退陣を声高に叫ぶ集会とは一線を画す団体も。
GSOMIA破棄に際して、他の韓国団体の反応。
韓国大統領府が決断に踏み切ったGSOMIA破棄について、韓国の様々な団体からは歓迎する声と影響を懸念する声(主に保守系団体『正しい社会市民会議』など)の両方が挙がっているそうです。
約750の団体でつくる進歩系(革新系)『安倍糾弾市民行動』のパク・ソクウン共同代表。
パク・ソクウン共同代表は、ろうそくを持って安倍晋三政権を糾弾した国民の勝利だ、と話しました。
「ろうそく集会」で退陣した朴槿恵(パク・クネ)前大統領の後に就任した文在寅(ムン・ジェイン)大統領が正しい決断をしたと評価した。
出典元: 韓日軍事情報協定破棄 韓国団体の反応さまざま (C) 聯合ニュース
進歩系『参与連帯』のイ・テホ政策委員長。
同じくGSOMIA破棄を歓迎したイ・テホ政策委員長は、「朴槿恵政権の時に国会や国民の同意なしに独断で締結されたGSOMIAを破棄しても問題はない」と話しました。
「軍事大国化の道を進む日本の軍事パートナーになることが、われわれが考える平和の方向に合致するのか今一度考える必要がある」と強調した。
出典元: 韓日軍事情報協定破棄 韓国団体の反応さまざま (C) 聯合ニュース
GSOMIA破棄が決定で、韓国世論が分裂と揶揄され。大統領退陣を求める集会は、アメリカ元大統領・バラク・オバマ政権が日韓を仲介した時に韓国(朴槿恵前大統領政権時代)にすすめたというGSOMIA締結への肯定派か。
韓国情勢。
慰安婦問題は相変わらず。
「日本が歴史的に謝罪してこなかったことが腹立たしい。まだ慰安婦被害者に対して心からの謝罪をしていないのに、経済的な報復まで行うなんて。とても恥知らずな行動だと思う」
出典元: ソウル発「反日デモ」に密着。若者たちが絶叫するNO安倍の真意とは? (C) 日刊SPA!
独島(竹島)防衛訓練が行われました。
韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)で25日に始まった韓国海軍などの合同訓練で、同国軍は、ヘリコプターで島に降り立つ部隊の写真や映像を公開した。軍の上陸訓練が公表されるのは2016年12月以来で、文在寅(ムン・ジェイン)政権では初めて。
出典元: 韓国軍が竹島上陸を公開 文政権で初、対日報復の一環 (C) 産経新聞
例年の2倍程度の規模に拡大された訓練は26日(本日)まで。
『独島(トクト = 竹島の韓国名)防衛訓練』という名称は、『東海(トンヘ)領土守護訓練』に変更されたようです。
日本:「竹島は日本固有の領土。訓練は到底受け入れられず、極めて遺憾だ」として外交ルートを通じて中止を強く求めましたが、韓国側は拒否。
韓国:「主権と領土を守る訓練だ」
GSOMIA破棄で、2016年(3年前)の締結時に戻るのかと非難されているそうです。
GSOMIA破棄を決定した韓国では、大統領退陣を求める集会が相次ぎ開催されました。 2019年8月15日の午後、日本統治からの独立記念日である『光復節』に、ソウル『光化門広場』と『ソウル駅』で文在寅大統領の退陣を求める大規模集会(デモ)が行われました。 GSOMIA破棄発表後の24日にも、韓国・ソウル中心部で、最大野党『自由韓国党』による集会が開かれ、集まった数万人規模の人々が、日本とのGSOMIA(軍事情報包括保護協定)を破棄したことを批判し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の退陣を求めました。 |