連日報道される悪質なあおり運転の数々に、厳罰化が必要との声があり、免許の永久停止まで視野に入っています。
時には命の危険までもたらすあおり運転をいかにして防ぐことができるのでしょうか。
法改正の動きやそれに対する世間の声について解説します。
あおり運転続発で厳罰化へ?免許永久停止も
報告が続くあおり運転
愛知県の東名高速で、40歳の男があおり運転をした上にエアガンを発射した衝撃映像がワイドショーでも報じられていましたが、この男が逮捕されました。
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先月は常磐道であおり運転をした上に、相手運転手を殴るという行為に出た男が逮捕されたことも衝撃でしたよね。
これだけ、報道され続けても減らないあおり運転に、ドライブレコーダーの必需性を感じ始めている人も多いでしょう。
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これ以上のあおり運転を増やさないためには、刑を厳罰化し、免許の永久停止までしなくてはいけないのでしょうか。
あおり運転根絶のために法改正の動き?
あおり運転を定義化へ
9月10日に行われた自民党の交通安全特別対策委員会で、警察庁は道路交通法に「あおり運転」の定義を設け、新たな造反類型を創設する見通しを示しました。
この一年間で、過去と比べて大幅に増えているあおり運転。
しかし、現行法では、あおり運転の定義がないため、この動きにより今後あおり運転が厳罰化される可能性が出てきましたね。
では、あおり運転を厳罰化するとなると、免許の永久停止までありうるのでしょうか。
あおり運転を取り締まることの困難さ
あおり運転は死をもたらす危険性も
あおり運転は、いたずらに恐怖を煽るだけでなく、時として死をもたらす可能性もある憎むべき行為です。
警察も取り締まりを強化し、あおり運転抑制に務めていますが、上述したように現状あおり運転自体で厳重に取り締まることはないので、抑止力が低いのかもしれません。
そこを踏まえると、あおり運転を厳罰化し、免許を永久停止するくらいでなくては、抑止力は働かないのかもしれません。
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あおり運転厳罰化に世間の声は?
規制?厳罰?現状維持?
連日報道されるあおり運転を世間の皆さんも懸念しており、ツイッター上でも色々な意見が出ています。
その中には、規制を増やし、がんじがらめにするべきとの声もあれば、厳罰化を進めることで抑止力を高めるべきとの声もあります。
一方で、なんでも法に頼れば良いものでもないとの声もありますね。
このように、喧々囂々議論が飛び交っていることを踏まえると、あおり運転を厳罰化し、免許の永久停止が制定されると強い反対の声も出ることでしょう。
例の煽り運転者のエアガン使用だけど、どんな道具でも悪用するヤツはするし、悪用されからと言って規制しろってのはおかしな話。規制よりも、悪用された場合の厳罰化の方が先じゃ無いかな?あれもダメ、コレもダメなんて言ってたら、包丁とかバットとか武器使用出来る物は何でも規制対象じゃん?
— Ryou@魔路苦淋 (@Ryoukun23) September 14, 2019
煽り運転の件でもそうだけど、日本人は何か事故が起こると「厳罰化を法整備を!」と叫んで法律でがんじがらめにしてしまう。結果、お役人の権力ばかりが増して生き難い世の中になる。日本人は自らの首を自ら締める民族だとしか思えない。 https://t.co/IVE1o2lgFw
— 葵建 (@AOIKEN72) September 14, 2019
一刻も早く煽り運転の厳罰化してくれないものか
安全運転する気のない輩は即刻免許取り消しで再取得永久不可くらいで丁度いいのに
こういうところに迅速に対応できない辺り今の政治家の怠慢を痛感する— is. (@Mogiri_Ogami) September 14, 2019
永久免許停止可能性も?
一度犯した人物は、再度あおり運転の可能性も?
取り締まりを強化し、あおり運転を犯した人物を逮捕したとしても、現状では近いうちに運転再開が可能になります。
一度あおり運転で取り締まられた人物は反省し、2度とあおり運転を犯さないのでしょうか。
そこで、登場するのがあおり運転に対する免許の永久停止です。
他国では、運転免許の剥奪を行なっている例もありますので、日本でも同様の処置も検討すべきかもしれません。
以上、続発するあおり運転に対し、厳罰化で免許永久停止を検討すべきかについて解説してきました。
あおり運転を減少させるためには、このような処置も必要かもしれませんが、現代に車が欠かせないことを踏まえると、永久剥奪には反対する勢力も多いでしょう。
しかし、そのまま放置していると、あおり運転は増えていく一方でしょう。
国や警察が中心となって、早いうちに何か手を打たなくてはなりません。
人の命を守るためにも、どのようにしたらあおり運転を減らすことができるのか、これからも日本国全体で議論を続けていく必要がありそうですね。