近年、ネットを中心に叩かれることも多い24時間テレビですが、今年も意外に高い視聴率を記録しました。
アンチがいる中で、安定して高い視聴率を記録し続ける原因は何なのか。
24時間テレビの人気コーナーと合わせて解説していきたいと思います。
24時間テレビは今年も意外と高い視聴率!?
歴代13位の視聴率となった今年の24時間テレビ
毎年夏恒例の日本テレビの特番「24時間テレビ」が今年も放送されました。
1978年より始まり、すでに今回で42回目となるこの番組ですが、いまだに視聴率は健在でした。
全枠番組平均視聴率は16.5%を記録し、歴代13位に。
近年テレビ離れが進んでいるにも関わらず、この記録は十分検討したと言えるのではないでしょうか。
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それでは、24時間テレビが意外に高い視聴率を記録できるのはなぜでしょうか。
ネットを中心に批判も多い24時間テレビ
批判理由①チャリティ番組でのギャラ発生
ネットを中心に批判されることも多い24時間テレビ。
その理由の一つには、出演者の高額ギャラにあると言われています。
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確かに、チャリティで視聴者から多額の募金を集めておきながら、出演者は多額の出演料を得るというのはあまり筋が通っていないようにも見えますよね。
一部の芸能人は、この理不尽な仕組みに納得いかず、出演を断っているとの噂もあります。
批判理由②偽善?
また、障がい者へのサポートを目的としていながら、本来の趣旨とずれた番組内容や、感動の押し付けにも批判が出ています。
過去には、NHKの番組で24時間テレビについて感動ポルノという表現がされたこともありますし、今年はデーブスペクターさんもツイッターを連投し、24時間テレビのスタイルに苦言を呈していました。
では、批判が多いにも関わらず、24時間テレビが意外と高い視聴率だったのはなぜでしょうか。
24時間テレビ、やっと終わりました。障害を持つ方へのサポートを目的にしているはずなのに、実際は広告代理店と企業の利益とイメージアップのために続けられている。僕は、本当のボランティアとは何かを、大好きな日本の皆さんに分かってほしいだけです。すみません、オチはありません。
— デーブ・スペクター (@dave_spector) August 25, 2019
24時間テレビの人気コンテンツは?
名物マラソン
やはり、24時間テレビといえば、マラソンのイメージが強いでしょう。
番組自体には興味がない人でも、その年のランナーが誰であるかは気になるでしょうし、完走する所だけでも見ておこうと考える人も多いですよね。
今年は24時間駅伝という新しい試みとなり、ランナーはハリセンボンの近藤春菜さん、ガンバレルーヤのよしこさん、日本テレビ水卜麻美アナウンサー、いとうあさこさんとつながりました。
残念ながら、番組内で完走は間に合いませんでしたが、終盤の国技館へのラストスパートが瞬間最高視聴率39.0%を記録し、名実ともに花形コーナーであることを示す形になりましたね。
24時間テレビが根強い人気を保つ理由
理由①感動を求めている
批判にも関わらず、根強い人気を誇る理由には、人々が感動を求めている事があるのではないでしょうか。
また、チャリティーという発想自体は世のため人のためになる素晴らしい企画ですので、応援したいという気持ちも芽生えるのでしょう。
理由②夏の定番
また、毎年恒例行事であることも要因といえるでしょう。
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年末恒例の紅白もトリが誰か気になり、高視聴率を記録しています。
同様に、この時期になるとどうしてもこの番組が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。
また、メインパーソナリティが人気のジャニーズタレントであり、一緒に24時間応援し続けたいという人もいるのでしょう。
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それらを踏まえると、24時間テレビが意外と高い視聴率だったのも納得いきますね。
今年の24時間テレビについて世間の反応は?
ツイッターでも批判は多い
やはり、今回の24時間テレビでもツイッターでは多くの批判が飛び出しています。
そろそろ、24時間テレビはやめ時ではないかという声まで出ています。
一方で、24時間テレビがあることで、社会福祉の取り扱いにくい問題を取り上げる事ができるのではないかという声もありますね。
24時間テレビ、ネットでは評判が悪いけど24時間テレビに対する批判的な視座は24時間テレビがなければ生まれなかっただろうことも忘れてはいけない。24時間テレビ以前の青い芝の会の運動では障害者が街頭に出ていくこと自体が問題提起になった。障害者の存在自体がないものとされた時代があった。
— 着ちゃってるもう佐藤 (@X0PHORYL7Z4TQLi) August 26, 2019
ホントに24時間テレビなんてやめちまえばいいのにって思うわ
偽善番組って毎回言われてるけど、基本的に見ないから無関心で特に批判する気もなかった。けど今回の兼近の件はただただ彼の評判を貶めようとしてるだけにしか思えなくて、偽善ですらないただの悪徳番組じゃん— 悠灯(はると)@ASCA&TRUE (@LifeOfMusic_eLm) August 26, 2019
24時間テレビはもう潮時でしょ。チャリティーのための番組のはずが、その趣旨から大幅に外れた番組内容だし、スポンサー企業の宣伝や利益を出すために利用されているし、芸能人を毎年走らせる意味が分からん。あんな番組はもう要らないだろ。障害者からも評判悪いし。https://t.co/CO51SKfm7g
— Dear. Martin Luther King (@over_shall) August 26, 2019
以上、24時間テレビが意外と視聴率が高い事について解説しました。
過剰な演出はかえって興ざめを招き、一生懸命活動している障がい者の方々の努力を踏みにじる可能性があります。
しかし一方で、この番組を見る事で、新たな視点をもち、チャリティーやボランティアに前向きになる人がいるのであれば、これからも続けて行く価値はあるのではないでしょうか。