AKB48サステナブルが初週で今年最高売上 逆風でもミリオン達成

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出典元: AKB48「サステナブル」のジャケット写真 (C) JIJI.com
AKB48サステナブルの売上に響くかと思われた逆風が、さらに逆に働いた。
AKB48の最新シングルサステナブル』が1,628,184枚を売り上げて、2019年9月30日付の週間シングル・セールス・チャート”Billboard JAPAN Top Singles Sales“で首位を獲得し、さらに今年最多の初週売上を達成しました。
『会いにいけるアイドル』というコンセプトのアイドルグループAKB48は、握手商法や最新のデート・チケット商法(現在は訂正されています)などの『AKB商法』がファンから批判を浴びる中、NGT48の問題や、4月には指原莉乃の卒業、そして今年の『AKB48選抜総選挙』は中止と、縮小傾向が相次ぎましたが、『サステナブル』は今年最高の売上で、ミリオンを達成しました。
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AKB48サステナブルの売上が凄いことに。逆風でも稼げるアイドルグループ。

(※記事は現時点での情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、人物については、敬称略にて記載させていただいております。何卒ご了承願います)

AKB48『サステナブル』が1,628,184枚を売り上げて、SGセールス首位を獲得。
今年最多の初週売上を達成しました。

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出典元: AKB48「サステナブル」のジャケット写真 (C) JIJI.com

AKB48『サステナブル』が初動3日間で1,587,847枚、その後も枚数を伸ばし当週1,628,184枚を売り上げて、2019年9月30日付の週間シングル・セールス・チャートBillboard JAPAN Top Singles Sales”で首位を獲得し、さらに今年最多の初週売上枚数を記録した。
出典元: 【ビルボード】AKB48『サステナブル』が1,628,184枚を売り上げてSGセールス首位獲得 今年最多の初週売上を記録 (C) billboard JAPAN

AKB48サステナブルの売上が最高潮。逆風が吹き荒れても結果オーライ。

会いにいけるアイドル』というのがメインコンセプトだった、平成のアイドルグループAKB48

テレビの中にいる遠い存在だったのが、今までのアイドルだったのに比べて、頻繁に劇場公演と握手会を行うことで身近なアイドルを強調し、ファンとも直接コミュニケーションを取れる機会を増やしていくことでCDの売上に反映していったAKB商法にて、平成は大躍進を続けてこれました。

ファンも、握手会や総選挙に参加することと並行して、インターネットを通じて独自に発信・コミュニケーションを取ってきたといいます。

それは、AKB48グループをプロデュースしてきた秋元康による明確な戦略によるものだ。
旧来メディアを使った戦略もあった。握手券や総選挙の投票券をCDに付属して販売したことだ。ファンは握手券のためにCDを買い、ひとりで複数枚数を購入するひとも少なくない。結果、AKB48グループはオリコンランキングの上位を占拠することになった。これが、いわゆる「AKB商法」と呼ばれるものだ。
出典元: 総選挙中止から見るAKB48の曲がり角──AKB商法の機能不全、「パンドラの箱」だったK-POP進出 (C) YAHOO!JAPAN ニュース

オリコンからビルボードへ、人気の指標は3~4年前から変わりつつある。

改元もあってか、AKB商法による効果が、この3~4年間でも徐々に薄れ始めてきたことなど、戦略に限界がきたと論じられるようになっています。

ただ、一番の原因は、各マスコミが10年代中期からビルボード・チャートを使い始めたことにあるようで、オリコンも2018年末からダウンロードとストリーミングを加えた合算ランキングを開始

よりインターネット時代に即した指標というビルボードは、昨年のトップに君臨したのは、AKB48でも欅坂46でもジャニーズでもなく、米津玄師の『Lemon』だったことを白日の下に晒しました。

2008年から日本でもチャートを始めたビルボードは、CD販売数だけではなく、音源ダウンロードストリーミングでの再生数動画再生数など、7つの項目で楽曲をランキングしているとのことで、こういったルールの変更によって、AKB商法に陰りが出てきたようです。

AKB48サステナブルが今年トップの売上に。逆風にもめげず、稼ぎました。

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出典元: 2011年、東京・秋葉原のAKB48劇場(写真:アフロ) (C) YAHOO!JAPAN ニュース

3月13日、今年は『AKB48選抜総選挙』が実施されないことが発表されました。

運営側は中止の理由を明確にしていないようですが、NGT48メンバー山口真帆さんの暴行被害事件が尾を引いているのではないかとみられているようです。

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「一番大きいのは、やはりNGT48の山口真帆さんをめぐる問題です。あのときの運営側の対応のまずさに加え、山口さんと山口さんを支援するメンバーのほうが卒業してしまった」
出典元: 「AKBINGO!」今月終了で紅白出場も危ないAKB48 「秋元康は時代の振り子」と中森明夫 (C) 週刊朝日

ただ、今回の中止決定以前から、AKB48グループの人気は下落傾向にあったようで、2012年(第4回)からAKB48総選挙を毎年中継してきたフジテレビでは、2013年(第5回)には視聴率が20.3%になるほど注目を集めたのに、一昨年は13.2%、昨年は11.0%と約半分ほどに下落した調査結果が出ているようです。

 熱気がなくなれば、こういった企画は嫌気がさす傾向に拍車がかかるものですし、実際の人物を商材扱いする戦略は、”男性に媚びを売らない女性”を中心にいずれは興醒めし、鼻白むなり、衰退していくものです。
ですが、人気を誇るのは、”日本の”男性からの需要が高いからなのでしょうから、その勢いが衰えない限りは、商材は変わろうともシステム自体は受け継がれていく可能性はあるでしょう。
宝くじと違って実際のタレントとの握手券を得たいが為のCD購買意欲を煽る『AKB商法』では、下手にアイドルとお近づきになれることから、批判を浴び続けていくのも必至かと思われますが。

握手券商法に対する批判が依然として多い。

3月5日配信の『指原莉乃&ブラマヨの恋するサイテー男総選挙』(AbemaTV)に出演したAKB48指原莉乃が、アイドルグループの握手会について、このように言及したそうです。

今は(ファンとアイドルの)距離が近くなりすぎてて、おかしくなってる。みんな」と苦言を呈した。
出典元: 「AKBINGO!」今月終了で紅白出場も危ないAKB48 「秋元康は時代の振り子」と中森明夫 (C) 週刊朝日

AKB48をはじめとするアイドルの握手会には、ファンによる傷害事件が起こるなど、メンバーの命が危険に晒されていることから、運営側への批判が多いことで知られています。

NGT48の暴行事件も、アイドルとファンの”異常な距離の近さ”が招いたとの批判があります。

舞台で光を浴びているアイドルと、お茶の間で座ってアイドルたちを見つめているだけのファンとの間には、歴然とした差が介在しているのだということを忘れさせてしまう”握手会”なる商法(平成という時代で生きる上でも、危険性を認識できなかった秋元康のやり口)への非難は妥当ではないかと思われますが、いまだに継続しているからには、それぐらいでなければ、AKB48は売れない、稼げない、と言ってるようなものなのでしょう。

そして、メンバーに選出された女の子たちのほとんどが『身近なアイドル』を辞めないのが実情である理由は、光を浴びる“夢が叶い、”華やかな世界で稼ぐこともできる職業だからなのでしょう。

一方で重圧やストレスに耐え切れなくなるメンバーも出てきています。

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AKB48サステナブルが今年最高の売上を記録。逆風でも売れる秘訣があるのか。

令和になってからわずか4カ月で、いろんなことが起こりました。芸能界では、ジャニー喜多川さんが7月に亡くなりジャニーズ事務所には公取からの注意がありました。トップ人気のグループ・嵐の来年の活動休止も迫ります。闇営業に端を発する吉本興業のお家騒動がありました」
出典元: 「AKBINGO!」今月終了で紅白出場も危ないAKB48 「秋元康は時代の振り子」と中森明夫 (C) 週刊朝日

もうひとつは4月の指原莉乃の卒業だ。
「圧倒的な知名度を持っていて、おそらくファンでなくても誰もが知っているメンバーでした。NGT問題総選挙中止、そして指原さんの卒業、それが合わさったことで、どうしてもAKBというグループのかげりを感じさせてしまうこととなりました」
出典元: 「AKBINGO!」今月終了で紅白出場も危ないAKB48 「秋元康は時代の振り子」と中森明夫 (C) 週刊朝日

AKB48の冠番組『AKBINGO!』(日本テレビ系)も、9月で11年半の歴史に幕を下ろすことになり、これでグループとして定期出演する地上波番組はなくなるといいます。

最新シングル『サステナブル』がオリコン1位を取れたのはなぜか?

熱烈な一部ファンによるものなのか、下降線の一途を辿るAKB48の最新シングル『サステナブル』(18日発売)が、30日付(集計期間16~22日)のオリコン週間ランキングでは初登場1位になり、発売初週の売上枚数は138万枚で、前作『ジワるDAYS』の126万3000枚を上回ったと話題になりました。

人気のバロメーターからいっても、その他諸々の統計からでも、売上も順位も落ちるのが普通ですが、逆に、色々と”アク”が抜けて引き締まったのでしょうか。
オリコンによれば、同グループのシングルがミリオンセールスを記録するのは37作目

通算では38作目で、いずれも歴代1位の自己記録を更新したとのこと(1位を獲得したシングル作品としては通算43作目で、43作連続)。

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AKB48サステナブルの売上が絶好調。逆風をはねのけ、ミリオン達成。

握手券の次はデートチケット、懲りないAKB商法に批判が相次ぐ。

AKB48グループの舞台が2019年11月9日から福岡・博多座開場20周年記念公演として行われるにあたって、公式サイトでチケット発売の案内があったようですが、その内容が『メンバーと恋人体験ができる!?”デートチケット”』と称した特別券の販売だったようで、物議をかもしたようです。

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開場中、日替わりメンバーと博多座にて待ち合わせをして一緒に舞台鑑賞が出来るスペシャルチケット!終演後には日替わりメンバーにまつわる出演メンバーと面会もできちゃいます☆」との説明があり、抽選で選ばれた100人のファンが3人のメンバーと”デート”できるという。
出典元: AKB48の発表文 (C) J-CASTニュース

この、メンバーとの”デート企画” に対して、SNS上では批判が相次ぎました。
デートチケットって…もう根本的なところで世間と感覚がズレてきてない?
NGT事件から何を学んだのだろう

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出典元: AKB48の発表文 (C) J-CASTニュース

運営側は「一部誤解を与えてしまう表現がございました」として謝罪し、以下のように訂正しているようです。

「観覧メンバーと一緒に出演メンバーを応援しよう企画!『AKB48グループ特別公演』を観に来ているメンバーと一緒に、みんなで舞台鑑賞が出来るスペシャルチケット!終演後には出演メンバーからご挨拶させていただきます!」
出典元: AKB「デートチケット」販売発表 運営「誤解を与えた」謝罪→訂正 (C) J-CASTニュース

世間に対して露出が減ってサブリミナル的となっているAKB48のサステナブル。売上は好調のようです。

表題曲のセンターを務める矢作萌夏は「プレッシャーもすごくありましたが、周りの先輩方に助けていただき、それが本当に力になりましたし、改めて先輩方の偉大さが分かりました」とコメントを寄せた。
出典元: AKB48「サステナブル」、オリコン1位に=43作連続で、初週売り上げ138万枚 (C) JIJI.COM

また、グループ総監督の向井地美音は「ツアーなどで日本全国のファンの皆さんに会いに行きますので、これからも応援よろしくお願いいたします」とつづった。
出典元: AKB48「サステナブル」、オリコン1位に=43作連続で、初週売り上げ138万枚 (C) JIJI.COM

AKB48サステナブルの売上が話題に。逆風で稼ぎまくった女性アイドルグループ
AKB48の最新シングル『サステナブル』が1,628,184枚を売り上げて、週間シングル・セールス・チャート”Billboard JAPAN Top Singles Sales”で首位を獲得し、さらに今年最多の初週売上を達成しました。
NGT48の問題、指原莉乃の卒業、『AKB48選抜総選挙』の中止、『AKBINGO!』(AKB48の地上波における冠番組)の終了と、『会いにいけるアイドル』のAKB48にとっては逆風が吹き荒れ、AKB商法への批判も相次ぐ中、それでも『サステナブル』は今年最高の売上でミリオン達成と話題になりました。