8月22日に韓国は、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を延長するのではなく、破棄することを決定しました。
では、韓国がGSOMIAを破棄したことで日本にはどのような影響が起こるのでしょうか?
さらに、韓国はGSOMIAを破棄したことで自殺行為であるとネット上で話題を呼んでいました。
それは、一体どういうことなのでしょうか?
詳しく調査してみました。
軍事情報包括保護協定(GSOMIA)とは?
GSOMIという言葉を初めて耳にする方も少なくありません。
では、GSOMIAとはどういう協定なのでしょうか。
お互いに軍事上の秘密情報を共有
GSOMIAとは正式名称は、「General Security of Military Information Agreement」と言います。
日本語で訳すと「軍事情報に関する包括保護協定」と言われています。
簡単に言えば、お互いの国の軍事上の秘密を共有するという協定のことです。
この協定には細かいルールが定められており、それらをお互いが守ることで軍事上必要な秘密を共有することができるのです。
有効期限は1年間
この協定期間には、1年間の有効期限が定められています。
通常は、延長や自動更新を行います。
もし、GSOMIAを破棄する場合は90日前までに申し出なければいけないというルールがあるのです。
日本はアメリカやイギリスなど7カ国と協定を結んでいます。
韓国がGSOMIAを破棄
このタイミングでGSOMIAを破棄を決定したのでは、なぜでしょうか?
次の期限が11月23日だった
実は、韓国とGSOMIAを締結したのが2016年11月23日でした。
破棄の申し出は、90日前までにしなければいけませんので、8月22日のタイミングでの決定となったのです。
#GSOMIA破棄
韓国が放棄したGSOMIAとは!
和訳すると日韓軍事情報包括保護協定と言い、もしもの時に協力しあえるよう、両国の戦力等の情報を交換しあう約束のこと!
さて韓国さんは信じられない事にこれを放棄してしまったね!
日本への影響は極々微々たるものだけど、韓国さんは違います!
↓— こげまる (@BajnxseLzARADJz) August 22, 2019
なぜ、破棄したのか?
では、韓国がGSOMIAを破棄した背景には何があるのでしょうか?
日本が韓国をホワイト国から除外したことが大きく関係していると言われています。
ホワイト国から除外したことで、反日活動が高まり、今回のGSOMIAも延長するのではなく破棄することになったと言えます。
日本への影響は?
気になるのが、韓国がGSOMIAを破棄したことで日本への不利益はあるのでしょうか?
日本にはあまり影響はない?
ネット上では、GSOMIAを破棄したことで今後拉致問題の情報まで日本に入って来ないのではないか?と噂されていますが、実際はどうではないと専門家は語っています。
あくまで「情報の保護」が目的で、情報の交換や共有には、直接的には関係のない協定なのです。
韓国が北朝鮮のミサイルに関する情報を今後日本と共有できなくても、アメリカが把握しています。
ですから、アメリカと情報共有ができるため、日本にはあまり影響がないと言えるのです。
韓国はGSOMIAを破棄すると自殺行為?
では、なぜ韓国はGSOMIAを破棄すると自殺行為に繋がってしまうのでしょうか。
北朝鮮のミサイル情報が日本から入って来なくなる
それは、北朝鮮が放ったミサイルに関しての情報が、日本から得ることができなくなるからです。
さらに、これまではアメリカと日本と韓国で情報を共有をしていましたが、今後はアメリカは日本から得た情報を韓国へ流せなくなり、韓国としてはアメリカとの関係も悪くなる可能性があります。
#GSOMIA破棄
韓国さん、マジで凄いや
自国の偵察衛星1機も持ってないから、米国、日本に見せて貰ってたのに、
勝手に怒って破棄して、何処にミサイルが降ってくるか韓国自身分からなくなるの、、
スゲーや!! pic.twitter.com/mDENbrMInk— ミラー(そらきち) (@sorakiti0213) August 22, 2019
日本がさらに輸出を制限する可能性がある
韓国がGSOMIAを破棄したことで、日本政府としても韓国への輸出のレベルを下げる可能性があります。
これまでは、日本との安全保障への信頼関係が築けているということを条件にグループBに属していました。
しかし、安全保障への信頼関係が壊れたと言っても過言ではない今回の騒動で、グループCへ各下げして、ほぼすべての品目で個別の輸出許可が必要になる措置を取る可能性が浮上してきました。
こうしてみると、韓国は自分で自分の首を絞めていると言えるのではないでしょうか。
関連記事:韓国がGSOMIA破棄 経済への影響は
日本側としては「これで日韓関係の解消」とほぼイコールとして受け止められている。しかし韓国側としては「これ破棄したら、流石に米国も調停に乗り出してきてくれて、また日本をうまくまるめこんでくれるんじゃないかなー、ごめんねしてくれるかなー」という幼児ような期待があるんでは#GSOMIA破棄
— かめやま (@chisa_u2_) August 22, 2019
ネット上の反応は?
今回のGSOMIAを破棄についてネット上では、どういった意見が挙がっているのでしょうか?
#GSOMIA破棄
「輸入のために書類作って提出する」
ただこれだけの手間を嫌がってダダこねまくった結果、国防の要である条約を破棄するとか、日本に対する当てつけにしては身を切り過ぎてる感。
おとなしく書類書いてた方がまだマシだったぜ絶対。— 副赤@ぱんあ23 【つ-06】 (@ATOR86) August 22, 2019
日本のTOPがこんな頭おかしい人じゃなくて良かったわ。
こりゃ国益損ねるとかそういうレベルじゃない。
鳩山元首相を越える逸材だわ。#GSOMIA破棄— 山田権蔵 (@0RPxdBj4xpvdEAw) August 22, 2019
ほんの一年ぐらい前まで「韓国人も同じ人間でしょ、一部の右翼の嫌韓や差別はやり過ぎでは?」と思ってたけど、慰安婦合意の違反や徴用工判決、レーダー照射、そして #GSOMIA破棄 でわかった、コイツら普通の国じゃないと。それなりに韓国に理解があったつもりだけど無理です。付き合い方を考えよう。
— 黒瀬 深 (@Shin_kurose) August 22, 2019
まとめ
8月22日に韓国政府は、日本とのGSOMIAを延長せずに破棄する意向を固めました。
その原因として挙げられるのが、日本は韓国をホワイト国から除外したことです。
韓国政府は、日本との信頼関係を著しく壊す行為だとして、7月末までは延長する見通しをしていたGSOMIAを破棄すると決定しました。
これによって日本への影響が懸念されますが、実は日本よりも韓国への影響の方が大きかったのです。
それは、北朝鮮のミサイル情報が日本から入って来なくなることやアメリカとの関係も悪くなる可能性ことを挙げることができます。
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また、今後日本が輸出のグループを格下げするとさらに、韓国にとっては痛手となるのです。
GSOMIAの破棄は北朝鮮や中国を喜ばせるだけの結果になる可能性があります。
関連記事:GSOMIA破棄 喜ぶ北朝鮮と中国
今後、日韓関係は悪化の方向に進むのが避けられそうにありません、改善の糸口は無いのでしょうか。
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韓国政府の動向から目が離せません。